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『手話通訳問題研究』96号
『手話通訳問題研究』96号
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グラビア 「若い力を顕在化したい-全通研U-35」/東京都 江原こう平さん
「若い力を顕在化したい-全通研U-35」/東京都 江原こう平さん
江原こう平さん(30歳)は東京手話通訳等派遣センターの職員。いつも先輩の手話の達人に囲まれて仕事をこなしている。全通研の将来を見据え個々に潜在している若い力、世代の結びつきを強め、顕在化させたいと、全通研U-35の発起人になった。
「若い力を顕在化したい-全通研U-35」/東京都 江原こう平さん
もう一人の発起人が、原田洋行さん(26歳)。この日のU-35の集まりには20人以上が参加、「地域の中では若い人は少数派、時には孤独感を感じることがある」「なかなか悩みを打ち明けられる同世代がいなくて」様々な意見が飛び交う。
「若い力を顕在化したい-全通研U-35」/東京都 江原こう平さん
とにかく2人は忙しい。原田さんはPCが得意なので全通研の紹介を作ったり、裏方で組織部を支える。
「若い力を顕在化したい-全通研U-35」/東京都 江原こう平さん
手話通訳として、この日原田さんは「拉致被害者の会」の集会の通訳として派遣される。
「若い力を顕在化したい-全通研U-35」/東京都 江原こう平さん
江原さんは派遣センターの派遣部に所属し、自らも、手話通訳としても活躍。
「若い力を顕在化したい-全通研U-35」/東京都 江原こう平さん
とびきり元気な関東のU-35の仲間たち。夏の集会で全国のU-35の仲間に会えることを楽しみにしている。
「若い力を顕在化したい-全通研U-35」/東京都 江原こう平さん
原田さんの趣味はスキューバダイビング。仕事に通訳活動に忙しい毎日の中で、道具の手入れをする彼の目に映っているのは沖縄の蒼い海。
手話この魅力あることば 78
手話この魅力あることば 78
今年8月に全国手話通訳問題研究夏集会が開催される愛媛県。その愛媛県今治市にお住まいの伊藤清高さん。「伊藤の散髪屋」というお店を営んでおられます。愛媛県にはこのように聴覚障害者で理容店を自営されている方が多いとのこと。なぜでしょうか?
そこにはろう学校での職業教育が影響しています。
2003(平成15)年のデータでは、現在全国にろう学校が106校あり、職業科の中に理容科があるのは17校。愛媛県には松山ろう学校と宇和ろう学校がありますが、理容科があるのは松山ろう学校だけです。今でこそ生徒数が少なくなっていますが、伊藤さんが育ってこられた時代には多くの生徒が在籍し、理容技術を習得し資格を取得する生徒も多かったとのこと。だから愛媛県には理容業を営む聴覚障害者が多いのですね。
伊藤清高さんの手話表現
伊藤清高さんの手話表現
<訳>
(先生)「理容科に決めてもいいですね」
(私)「いいえ。私は木工科に決めました」
(先生)「なぜですか?」
(私)「大工だった父親の姿を見て憧れ、実際手伝った時の作る楽しさは忘れられません」
<解説>
進路を決める時の、伊藤さんと先生との相談場面です。先生と自分との会話の様子を、目線や姿勢の向きによって区分けをしています。また、木工科に決めた理由を述べる時は、あたかも、大工だった父親の様子を見ているような目線で表現しています。どうしても大工の夢を実現したいという伊藤さんの意志の強さが、表情から強く感じます。

『手話通訳問題研究』は、一般社団法人国手話通訳問題研究会会員限定の機関紙で非売品です。
お読みになりたい方は、各都道府県支部または、全通研事務所までお問合せください。

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