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『手話通訳問題研究』91号
『手話通訳問題研究』91号
特集 障害者福祉施策のあり方を考える
 1.障害者自立支援法(案)の概要
 2.障害者自立支援法(案)の問題点と課題
 3.障害関係団体の意見と要望
 4.障害者自立支援法(案)への意見

連載 手話通訳なるほど大学
連載 僕らの原点
ZENTSUKEN NETWORK
・リレーエッセイ
・のぞいてみよう支部機関紙
連載 ストレスとじょうずに付き合うには
特集2 30周年記念 フォーラム(下)
特集2 30周年記念 北欧視察(下)
特別報告 第21回 全国手話通訳問題研究討論集会
チャレンジ手話クロス
ハガキで話そう
グラビア 「聴覚障害者の生の声をきいてほしい」/山口県 梅田晶子さん
「聴覚障害者の生の声をきいてほしい」/山口県 梅田晶子さん
梅田さんはリべルタス興産という印刷会社で専任手話通訳をしている。この会社は宇部興産の身障者雇用を目的とした特例子会社として設立され、35名の社員のうち障害者は23名である。この日は会社挙げての駅伝への参加。走りきった社員の満足感をしっかりと梅田さんは受け止める。
  • 「聴覚障害者の生の声をきいてほしい」/山口県 梅田晶子さん
梅田さんは手話通訳という肩書きだが、校正の仕事もやりながら、仲間を励ましたり、個人的な悩み相談を受けたり、とにかく頼りにされ大忙しな人。この会社のモットーは、足りないところはお互いにカバーし合いながら「2人で2人分の仕事をこなす」。梅田さんは会社の中では皆の姉御というところかな。
「聴覚障害者の生の声をきいてほしい」/山口県 梅田晶子さん
昨年『山口県の聴覚障害者労働白書』を発行。今年は、職場での聴覚障害者はどうしているのか「聴覚障害者100人に聞きました」という労働実態聞き取り調査を県内8ヶ所に分けておこなっている。
「職場で感じている生の声」を伝えていくことがもっと必要だと梅田さんは語る
「聴覚障害者の生の声をきいてほしい」/山口県 梅田晶子さん
手話サークル「宇部手話会」で講師を務める。老いも若きも手話を学び、笑いが溢れるサークルは印象的である。
「聴覚障害者の生の声をきいてほしい」/山口県 梅田晶子さん
梅田さんはろう者の太鼓グループ「翔龍太鼓」のメンバーでもある。アイコンタクトと心を一つにすれば音も一つになるという不思議さ。すっかり太鼓の魅力にはまっている。
手話この魅力あることば 73
手話この魅力あることば 73
兵庫県神戸市から来ていただいた、山村妙子さん。京都駅前のホテルのロビーで、初めてお会いしました。その日、風は冷たいものの、ガラス張りのロビーの喫茶室には春を思わせるような暖かな日がさしていました。その『お日様みたいな素敵な笑顔』が山村さんの第一印象でした。
阪神大震災から10年、山村さんに「あの時」の話を伺いました。
1995(平成7)年1月17日の朝、山村さんは自宅の2階でまだ眠っていました。日課の山歩きの準備のためにご主人の賢二さんは先に起きて、1階で洗面をすませてお手洗いに。いつもと同じ1日が始まるはずのその瞬間、語り手の山村さんの手は大きく上下に動きます。
2階寝室、ベッドに寝ていた山村さんの体が上下に跳ぶように揺れます。何度も大きく上下します。その揺れはすさまじく、天井の電灯の笠に頭をぶつけるくらいでした。そして直後、今度は大きくぐるぐると廻りだします。今までに経験したことのない大きな地震です。
タンスや家具がベッドの横に倒れます。電気も消え、真っ暗闇の中、何も聞こえずただただ恐怖と驚きの瞬間でした。
その時お手洗いにいた賢二さんは、最初大きなトラックが家にぶつかってきたのだと思ったそうです。本当に大きな衝撃で、今まで経験していた地震とはまったく違う感覚にそう思ったのでしょう。上下に揺れて跳んだような感じがして、その後壁がどんどん落ちてきました。
賢二さんは2階にいる妙子さんを、2階の妙子さんは1階にいる賢二さんを、思いました。生きているの? 怪我はしていないの?
山村妙子さんの手話表現
山村妙子さんの手話表現
<訳>
夫も私のことが心配でしたし、私も夫の生死が心配で、互いに手探りで探しに行き、見つけることができました。夫は私の手のひらに「ガラス」と書き、私の手を引き寄せ、「注意」と伝えました。
<解説>
夜明け前に起きた地震。室内は暗く何も見えません。妙子さんの不安そうな視線が1階の賢二さんの方に向けられています。互いの身を案じ、1階から賢二さん、2階から妙子さんが探しに行きます。二人が近づこうにも足の踏み場がなく、なかなか思うようには進めません。妙子さんの表情が険しくなっています。

『手話通訳問題研究』は、一般社団法人国手話通訳問題研究会会員限定の機関紙で非売品です。
お読みになりたい方は、各都道府県支部または、全通研事務所までお問合せください。

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